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才能はどこからやってくるのか? [TED]

ものを創りだす才能はどこからくるのだろう?

アメリカのベストセラー作家エリザベス・ギルバードはユニークな見解を熱くプレゼンしている。
まだ観てない人はぜひご覧ください。[TED:創造性をはぐくむには]

彼女の述べている要旨はこうだ。

作家やミュージシャン、アーティストと呼ばれる人たちは、常に作品に対する期待という大きなプレッシャーにさらされている。プレッシャーに負けて酒に走り自殺する人もいる。

前の作品のインパクトが大きい場合はなおさらだ。
例えば、エリザベス・ギルバード自身「食べて、祈って、恋をして」が世界的なベストセラーになったあと、友人知人から「次の作品が売れるかどうか怖くないかい?」と、ことあるごとに聞かれ、まるで「お前はDoomだ」と宣言されたみたいに感じたという。
友人からの問いに対して、本人は率直に「その通り。怖いです。」と認めている。

このプレッシャーの原因、つまり周りから期待される問題の根源は、クリエーティビティ=才能というものが個人そのものに宿ると考えるところにある。
けれど、実はこの考え方はルネッサンス以降のもので、もっと古い時代、ギリシアやローマの時代は違う考え方だった。という。

ギリシアやローマの人たちは、才能は個人の中には存在しないと考えていた。それは、外側の「神聖なもの」や「霊的なもの」からもたらされると考えていた。ギリシア人はそれを「デーモン」と呼び、ローマ人は「ジーニアス」と呼んだ。(ジーニアスは現代で天才も意味する。)

エリザベス・ギルバードは聴衆にこう問いかける。
「才能は外からやってくると、なぜ考えてはいけないのか?」
「才能が個人に宿る、というのは本当に合理的な考え方なのか?」


あとは、ぜひ本人のプレゼンを観てみてください。さすがベストセラー作家だけあって話に引き込まれる。
知人の詩人Ruth Stoneのエピソードや、ミュージシャンTom Waitsのエピソードは必聴です。

TEDは日本語字幕も出せるのでご心配なく。

食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探究の書

食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探究の書

  • 作者: エリザベス ギルバート
  • 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
  • 発売日: 2009/12/17
  • メディア: 単行本


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