走るのが苦手の人のためのスロージョギング [読書]
仕事に効く、脳を鍛える、スロージョギング 角川SSC新書 (角川SSC新書)
- 作者: 久保田 競
- 出版社/メーカー: 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/09/10
- メディア: 新書
走るのが苦手だった自分がジョギングを始めるきっかけをくれた本がある。いまだに読書マイベストにあげられる「Born To Run」だ。この本を読んだ後、どうにも走りたい気持ちがわいてくる。しかし、いざジョギングを始めようとしても、やはり苦しくて続かなかった過去の経験があって、ウォーキングでごまかしたり、本格的に走り始めるまで時間がかかってしまった。
モチベーションアップのためにと、さらにランニング、ジョギングの本を何冊か読んでみた。その中で、スロージョギングを紹介している本書「仕事に効く、脳を鍛える、スロージョギング」を読んだのだった。
走るなんて簡単で、やるかやらないかだけだろ?と思っている方もいらっしゃるかもしれない。私自身、同じ考えだった。ランニングは苦しいものでやるかやらないかは気持ちの問題だと思っていた。続けられる人間は根気とかそういった類の精神構造のできがそもそも違うのだ。と。
しかし、スロージョギングを知って、実際に試してみて分かったのは、自分はずいぶん間違った常識を持っていたということだった。昔、何回かジョギングの習慣をつろうとしては失敗したのは、走るのが苦しかったから。走るのが苦しかったのは、今ならバカだったと思えるが、しごく簡単な理由で、「速く走りすぎていた」からだった。多くの人とたぶん同じで、「速く走らないと鍛えたことにならない」と思っていたのだった。
実際はそうではない。ということをこの本で学べる。とてもゆっくりしたスピードでジョギングすることでも、肉体は鍛えられる。最初のうちは早歩きよりも遅い程度でもいい。スロージョギングのペースは鼻歌が歌える程度のスピードがベストだ。まずは30分続ける。一回やってみるとわかるが、走り終えた後、実に、実に気持ちのよい汗が流れる。これくらいなら毎日続けるのは苦ではないし、一ヶ月もすればすっかり習慣化する。
続けると自分の肉体の変化に気づく。私はとくに驚いたのは「ふくらはぎ」が発達してきたことだ。スロージョギングで十分に足の筋肉が育つ。これは嬉しかった。
いまは週3~4回のペースで、30分程度のジョギングを続けている。ほとんどストレス解消の位置づけが強い。走る速さはスローとかもうあまり気にせず、その日の体調や気分におまかせだ。ゆっくりな日もあれば、乗っているときは快調に飛ばす。(飛ばすといっても辛くない程度にだが)
たとえあまり体調の良い日でなくても、スロージョギングならできる安心感がある。走ることで逆に調子が整うこともある。 走るのが楽しいことだと教えてくれたスロージョギングに本当に感謝したい。
へえ、ジョギングも読書も嫌うな人がなかなかジョギング始まらなさそうです。笑。よさそうな本です。
by 安井美由紀 (2013-10-26 06:03)