会社は大きければいいってもんじゃない [ビジネス]
ホウレンソウ禁止で1日7時間15分しか働かないから仕事が面白くなる
- 作者: 山田 昭男
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/08/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
読んだ後で自分自身の視野が確実広がった。読んでよかった。
世の中には社員第一を謳う会社はあっても実態は良く分からない。
だいだいどの会社も口先は人材が一番大事だと言う。
しかし、未来工業の場合は、この山田さんの本を読んで「ほんものだ」と感じた。
言っていることすべてが合理的で経験に裏打ちされていて具体性がある。
社員第一の経営理念でも利益を出せる会社の仕組みがしっかりとある。
ほんとうによく考えている。
一方、他の会社が一昼夜で真似できることではない。のも確か。
未来工業とて最初から「残業禁止」「ホウレンソウ禁止」「日本一休日が多い」訳ではなかった。というし。
まず、バックボーンとなるユニークで競争力の強い製品があるということ、
そして会社のコアバリューとなる「常に考える」企業文化が、
長年の歴史の積み重ねで風土として定着していること。
さまざまな具体的な試行錯誤があって現場でしか持ちえない知見も経営を支えていると思う。
とはいえ、日本にこういう会社が存在すること自体、大きく勇気づけられる。
日本は中小企業の宝庫かも知れない。
カンブリア宮殿を観ても、「日本でいちばん大切にしたい会社」を読んでも、
世の中まだまだ捨てたものじゃないな、とほっとする。
特に昨今は、ブラック企業が話題をさらって、世知辛い風潮にだれしもが閉塞感を口にする中では。
いま、37 signalsというアメリカの小さなIT企業のCEOが書いた「Rework」を読んでいる途中だが、
この本の書いてあることも面白い。未来工業のスタイルと同じ匂いがする。
中小企業というと「弱者」のイメージがあったが、改めなければならないな。と思った。
会社は大きくすればいいってもんじゃない。という考え方もある。のは新鮮な驚きだ。
あえて大きくしない。
こういう発想は日本、アメリカ両方に存在する、というのも面白い。
まだまだ面白い会社は存在する。もっと知りたい。
2013-10-26 22:25
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